個展”Reading eyeryday” 終了いたしました。


KOUSAGISHA galleryさんでの個展 ”Reading eyeryday”、本日をもって、終了いたしました。

お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回の展覧会で、わたしが自分自身に課した課題は、

「現代美術的なアプローチで見せながら、かつ、見るひとに伝えるための手がかりを作ること」

でした。

これは、これまでわたしが作家として活動してきて感じる「現代美術の壁」(それがどういうものかは、長くなりすぎるのでここでは説明を省きます)、

そして、わたし自身の活動、作品に対して

「美術はわかりませんので…」

と言ったり思ったりしていて、

お互いに気まずく感じている人々との間の壁をどうにかできないか、

ということが動機だったのですが、

その点における今回の試みは、

わりあい良い方向に作用したようで、

普段なら生まれない会話が発生したり

(「作品がわからないから世間話でもしておこう」みたいなことにはほとんどならなかったように思います)、

長年のつきあいの友人から初めて感想をきけたり、

作品を介したコミュニケーションでこんなふうにお互いの深いところへすっと入っていけるのか、

と、

うれしい思いをすることがたくさんありました。
もちろん、どこまで作品をわかりやすく伝えるか、ということには悩みました。

「テキストが多すぎた」と言う人、

「ちょうどよいラインでは。意図がうまく反映されていたと思います」と言ってくださった作家の先輩、

また、「これでわからないひとが居たら、そういうひとは置いて行くしかないですね」とおっしゃるかたもあり、

はたまた「わたしには全然わからない、あなたの世界は違いすぎて…」と言う人

(というのはわたしの母だったんですが)

もあり。

母との壁は一生続くのでしょうが、

それでも母と娘であることは、おもしろかったです。
「穏やかな気持ちになる」と

おっしゃっていただくことの多かった今回の展覧会でしたが、

制作中は、けっこう憤っていたことも多かったです。

わたしがいったい、誰にむかって、どんな場所で、なにをやりたいのか、

そんなことで、心の中がいつもひとりきりの戦争になっています。
目に見えないものが見える人たちからは

「あなたはいつもひとりで闘いすぎて疲労している」なんて言われてきました。
でも、この展覧会をとおして、

伝わるひとには伝わる、

(伝わるひとにだけ伝わる、が正しいかもしれません)

だから、たとえ色んなことがどんなに不毛に見えても、

わたし自身の心の火を自分で消してはだめだな、

気長に、気長に。

そんなふうに思うようになりました。
色んな思いを作品や歌にして、

ご覧くださったかたの色んな思いを聞けること、

それが今回の展覧会の醍醐味であり、

わたしのしたかったことでした。

皆さんとこの場を共有できたこと、深く感謝申し上げます。

この展覧会に際して、さまざまな形で手助けをしてくださったかたがた、

個展ではありましたが、

チームメンバーであると私は思っていました、ありがとうございました。
今回の展覧会で、わたしのここ数年の心の内を語り尽くしてしまったような感触もあり、

これだけ内容を詰め込んだ展示はもうできないかもしれないな、

なんてことも思ったりしましたが、

どんな形にせよ、

表現はかわれども、続けていけたら、と思っています。
次回は、9日より25日まで、大阪は北浜のnew pure plusさんでの展示です。

こちらは、アクセサリーなどの装飾品をメインに、少し違った雰囲気での個展となります。

また、お楽しみいただけますとうれしいです。

(作品は、会期中も増やします、ただいま追い込み中…)
明日は搬出、そしてこの壁を白にもどします。

長くなりごめんなさい、

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします(^-^)

photo : Tomoaki Hayakawa

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